プレスリリース

掲載 四国新聞 平成14年6月27日 木曜日
土木業界に新しい風を
 暗闇で光る誘導サインなど、光をテーマにしたユニークな商品開発で注目を集めている椎名(宇多津町)。寺岡啓明社長(48)は「自分たちの力で土木業界に新しい風を吹かせたかった」と創業時の思いを振り返る。
 起業前は、大手住宅資材メーカーで新規事業の立ち上げを担当。建築業界のニッチ(すき間)を探るうちに、本筋ではない土木業界に光明を見いだしたと言う。「当時の土木業界には光をうまく利用した商品がなかったから、事業化できれば勝算はあると確信した」と寺岡社長。だが同メーカーは、土木業界に販路を持っていなかった。
 やるなら独立しかなかった。決め手となったのは人脈だ。「幸運にも電気・電子の専門家が私の周囲にいた。さらに知人に発光ダイオードのメーカーや商社の担当者がおり、販路も何とかいけそうだった」。1991年、社内ベンチャーから本当のベンチャー企業を誕生させた。
 バブル経済の後押しもあり、一年後には軌道に乗った。中心は、光る案内板や歩道のパネルなど公共工事絡みの安全誘導商品。ブラックライトを当てると色鮮やかな絵が浮かぶ車止め「ルミパルモ」は、港湾地区や空港などで累計一千本が採用されるヒット作となった。
 一方、公共工事に世間の逆風が吹き始めると、新規事業にも挑戦。国の補助を受け昨年開発したインク「24じかんカラー」は、昼夜問わず鮮明に発色する塗料だ。夜間に限らず薄暮時にも威力を発揮し、交通事故防止に役立つ。階段の滑り止めなどに採用すれば、目の不自由な高齢者の視認を手助けできる。現在は売り上げの一割にも満たないが、「福祉分野をぜひ将来の主力に」と期待は高い。
 素材を巧みに応用し、新商品を生み出すスタイルは創業時から不変。ニーズを掘り起こすための詳細なモニター調査が、スタイルを下支えする。寺岡社長は「情報力とそれを生かす知恵、迅速な意思決定を武器に、独自の商品を手掛け続けたい」と意欲を見せている。
 
掲載 四国新聞 平成14年3月16日(土曜日)
バリアフリー対策や交通事故防止に効果
 昼夜ともにこれで安心−。安全グッズの開発・販売会社、椎名(宇多津町)は、青、黄などの色付き夜光塗料「24じかんカラーインク」を開発した。昼は白っぽく見づらかった従来の塗料に比べ格段に目立つようになり、交通安全やバリアフリー対策の商品に応用できそうだ。
 国の補助を得て、2000年から約2年かけて開発した。太陽や電灯の光を蓄えて自ら発光する仕組み。例えば反射シールと組み合わせれば、夜間だけでなく車がライトを点灯しない薄暮時にも発光し、鮮明な色で遠くからも目立つため、交通事故防止に効果がある。
 また滑り止めシートに採用した場合、夜間に階段などの位置がはっきり分かるほか、昼間でも、白内障などで色を識別しにくくなったお年寄りが見やすくなる。暗い所で、お年寄りがつえや懐中電灯を探すのにも便利という。
 全国の福祉関係者から問い合わせが相次いでおり、現在、商品化に向けモニター調査中。丸亀市では、お年寄りに支給するつえ用の反射シールとして使用しており、評判を呼んでいる。
 同社は「24じかんカラーのシリーズとして、反射シートなどを商品化したい。5月ごろには発売する」としている。
 
山陽新聞掲載(2002年3月1日)
光蓄え昼夜問わず鮮明な発色 安全シール発売へ
 安全関連の商品を開発・販売している椎名(香川県宇多津町)は、太陽や電灯などの光エネルギーを蓄えて発光する素材を開発、安全シール「24じかんカラー」の商品名で、5月の発売を目指している。
 新素材は、蛍光発色する顔料と、混合するバインダー(接着剤)の組成を工夫。従来品の弱点だった薄暮時間帯を含め、昼夜問わず鮮明な発色を可能にした。
 シールは、バリアフリーや交通安全の対策品として、階段や衣料品などに幅広く利用できるという。同素材など2件を特許申請中。
 現在、市場調査の段階だが、昨年1月のベンチャーフェア(東京)で同素材を発表したところ、各地の福祉関係者から問い合わせが相次いでおり、丸亀市がお年寄りに支給する「交通安全つえ」に採用されたほか、香川県内の通学路、歩道橋階段など一部で使用されているという。
 同社は「お年寄り向けなど、多用な用途を開発することで商品コストを抑え、利用しやすい単価にしたい」としている。
 
読売新聞掲載(2002年2月17日)
昼夜光る反射シート 丸亀市、交通安全つえに採用
 「新素材でお年寄りを交通事故から守ろう」と、丸亀市は宇多津町のベンチャー企業「椎名」(寺岡啓明社長)が開発した明るいところでも鮮やかに発色して目立つ反射シートを、70歳以上対象に無料で支給している「交通安全つえ」に採用、申し込みの受け付けを始めた。
 従来の夜光塗料は明るいところでは白っぽく見えて目立たないことから、昼間も見えやすく、暗い場所では8時間以上光り続ける塗料を開発。反射シートに塗り、「24じかんカラー」として商品化した。
 昨年、東京で開催されたベンチャーフェアなどに出展したところ、福祉関係者を中心に多くの問い合わせがあり、高齢者向けのバリアフリー商品をはじめ、交通安全対策、衣料など幅広い用途で全国販売する方針。すでに県内では、宇多津町の県道交差点や丸亀市内の通学路、歩道橋の階段などで使われている。丸亀市はシートを長さ9cm、幅7cmに切ってつえに巻き付けた。青色部分が夜に発光、黄色部分は昼間、遠くからでも見える。支給申し込みは市健康長寿課(0877-23-2111)